8月は、原爆記念日、終戦記念日などがあり、
戦争について考えさせられる月だと思うんですが
最近の私は、8月は(時間もあることだし)好んで戦争番組を見たり、本を読んだり、資料を調べたりしています。
自分も年齢が上がって考え方も変わって来ましたね。
昔の、若者として戦争をどう見るかという思いよりも
だんだん戦争を知らない世代の人が増える中で、どう戦争を伝えていくべきか、とか
自分の子や孫の世代には社会はどうなっていくのだろうかとか、
そういう「伝えていく側」の責任について、思うようになりました。
そう思いながら、戦争関連の番組などを見ると
私って何も知らないな〜って愕然とするのです。
昨年はインパール作戦のことについて、ずいぶん勉強しました。
今年は、NHKスペシャルの影響で、ガダルカナルの戦いのこと、
それから二・二六事件のことなどについて、勉強しています。
興味を魅かれるのは『愚かな指導者』ですね。
もちろん日本全体がおかしくなっていたのですが、中でも軍部の思い込みは強く
さらにその中で特に、愚かな指導者というものがいるんですよね。
その者たちのせいで、何万、何十万という兵士が無残に亡くなっている。
(この人数の単位のおかしさね)
昨日見た映画「アルキメデスの大戦」も非常におもしろかったです。
これは、マンガが原作のようですが、内容をほとんど知らずに見に行きました。
(菅田将暉が天才数学者の役で戦争を止めようとする主役、ということしか知りませんでした 笑)
ザックリ言うと、満州国建国や日中戦争の頃、そして第二次世界大戦を目前に控えているような時に
戦艦を作る計画が持ち上がるのですが
巨大戦艦を作るべきか、空母を作るべきかということで、陸軍と海軍の意見が対立するのです。
空母を作りたい海軍側は、陸軍案の巨大戦艦の安すぎる予算の疑惑を暴こうと
菅田くん演じる 櫂(かい)少佐に、不正を見つけるように頼み、櫂少佐が奮闘する、という話。
菅田くんはかっこよく、部下となる柄本佑くんもさすがの演技。
またVFX(by 山崎貴)がもう本当に素晴らしい! あの人なんでも作れるな!!
櫂少佐を突き動かしたのは、戦争を回避したいという強い思いだったわけですが
結局、戦争が起こることはすでに避けられない状態だったわけで
その中での彼の奮闘がつらくむなしいですし
軍部のトップの勝手さというか・・・愚かさというか・・・
なんかもう、みんなおかしくなっていたのね(;;)と思ってしまうような無茶苦茶さがね。
とても重くつらかったです。
大好きな田中泯さんもとても良かった。(写真右)
彼にしては珍しく、ずいぶんな悪役だなと思って見ていたんですが、
最後が、これがねぇ・・・・(- -;)ハァ。
あなたは天使なの?悪魔なの? なんなのそのささやきは?? ・・・って感じです。
続きは劇場で!!!(笑)
娘No.3と一緒に見たんですが
すごく面白かった!!という気持ちを抱えつつも、心は重〜〜くなってしまいまして。
娘も「はぁー重い・・・はぁぁー重い・・・」と繰り返していました。
それだけ、考えさせられる作品です。(でも娘に見せられてよかった)
なかなかに悲惨な映像も出てきますが、
先ほど言ったように戦艦などの再現がすばらしいので、
戦艦が好きな人(艦コレファンとか?w)は感激するかもしれない。
今、社会は、
世界的にも身勝手な指導者がいろいろな国で生まれているような気がしますが
本当に「愚かな指導者」というのは、ダメです。
私たちがちゃんと、人間を見極め、
愚かな人は選ばない、選んだ後で愚かだと分かった時は断固として従わない、という気持ちを
大切にしないといけないなと思います。
政策や、パフォーマンスじゃない、人間性ですよ大事なのは。
(この前の参院選でも思うところがあるわけですがね。)
一人一人の国民は小さな存在ですが、まとまって判断を誤ると愚かな指導者を選んでしまい
社会が、国が、世界が滅びます。
それを肝に銘じておきたいなと、私は戦争を学ぶにつけ思うのです。