帰省の荷造りをしながら、高畑さんの謝罪会見を見ていました。
誰が一番つらいとか、悪いとか、かわいそうとか、そういう話をするつもりはありません。
高畑さんは、この数日悩みに悩み、考えに考えて、
全身全霊で償うことを決めて、あの会見に出て来られたと思いました。
彼女の飾らない、嘘のない一生懸命な性格は、
これまでの出演作品の演技や、バラエティー番組でのやりとりから、世間の誰もが知っているところだと思います。
彼女の人柄もあって、今回の会見は、
ごまかしたりしていない、心からの対応であったと思えました。
たぶん、どんな答えにくい、恥ずかしい質問、冒涜されるような質問であっても
すべてに真摯に答えようと決意して、のぞまれたことでしょう。
彼女は、まるで晒し者でした。
インタビュアーの心無い質問(これも仕事だから仕方ないのでしょうが)を聞くたびに
犯人でもない彼女がここまで言われなくてはならないか、と違和感を覚え、悲しくなりました。
それでも気丈に答え続ける彼女の姿には、胸を打たれましたね。
私が彼女だったらとても耐えられませんし、あんなにキチンと応対できないでしょう。
(一般人と芸能人を比べてもいけませんが、母親は母親ですからね)
謝罪の態度として、すごく学んだというか、胸を打たれました。
本気の謝罪とは、ここまでやらなくてはならないのだと。
一言でもミスがあれば、どんな言葉で責められるかわからない。
その中で、実にしっかりされた会見だったと思いました。
覚悟が感じられました。
(罪が許される・許されないとは別次元の話です)
また、男の子って難しいなとも思いました。
うちには男の子がいないので、本当に何もわからないのですが
男の子の親であるママ友に「こんなことが困るのよ〜」という話をいくつか聞いたことはあります。
その中で、女の子は襲われ傷つけられることを心配するだろうけれど
男の子は襲う側になることが怖い、と聞きました。
そうだねー、妊娠させちゃったりしたらねー、などと言いながら聞いていたのですが、
そんなお遊びや間違いみたいなことではない、犯罪ということもある。
強姦。そんなことばを聞くということ。自分の子がそんなことをしたと認識すること。
どれほど恐ろしいことでしょうか。
そして
女の子が襲われたら、もちろんかわいそうですけど、親が守ってやればいい。
でも男の子が襲う側になってしまったら、子どもを擁護する事すらできないんですね。
さらに、性欲に関して言えば、女親には到底理解できないものだと思います。
女性の性欲・性癖と、男性のそれとはまったく違う。身体の作りからホルモンからすべてが根本的に違う。
理解しろと言う方が無理です。たとえ親でもわからないですよ。
「わからなかったのか」的な質問がいくつか飛んでいましたが、わかるわけないと思います。
インタビュアーが男性なら、あなたの方がわかるんじゃないですかと言い返したいところです。
男性のあなたは、自分の娘がどんな性的嗜好、どれくらい強い性欲を持っているかご存知ですか?と聞きたいくらいです。
そんな質問にも高畑さんは、いっさいいらだつことなく
「わかりませんでした」と素直に答えてらっしゃいましたけどね。
(インタビュアーも仕事だから仕方ないのでしょうが ←2回目)
たいしたもんだ。役者だからかな。
とにかく、さまざまなことを考えさせられた会見でした。親として。
また、「真田丸」を楽しく見ている私たち家族としては
あの天真爛漫なかおる様がこんなことになってしまってツライ。
ああいう陽気で単純なかわいい女を、またちゃんと演じることができるんだろうかと
心配になるのでした・・・・