Backstage Cafe*

楽しくって美しくって心揺さぶられるものがスキ。
演劇とか、フィギュアスケートとか、堤真一とか。
タツキ好きすぎてつらい党本部。

どうぞおしゃべりしていって。

旧ブログ 「観世音寺シアター *楽屋*」




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Bolero    スケートの魅力に取り憑かれた男

JUGEMテーマ:町田樹

 

※ e の上にダッシュが付いた文字が、このブログでは表示されないため

 普通の「e」にしてあります。ご了承ください。

 

 

「Bolero」の話をする前に。

 

前年度からこれまで、町田くんは驚くくらい公に出てきました

テレビでゲストとして出る、解説として出る、

文章を雑誌やパンフレットに発表する。

詳しくは公式サイトにまとめられていますが、

これら全てを、2017-2018のほぼ1年の間にドバババーッとこなしたのです。

「いったいこれまでの沈黙はなんだったんだ!!!」

「ドンキが終わってからのインタビューで、ツイッターに『町田がしゃべった!!』がいくつ並んだと思ってるんだ!」

と言いたくなるような、怒涛の露出でした。

しかもそれらがどれも緻密で、解説は細かすぎるくらい調べてあるし

発表した文章はどれも長くて専門的。

・・・・なんかねー。

やっぱり表現したりアピールしたりしないといられない人なんだよ、本来。

「男は黙って」みたいに2年間演技だけ披露していたけど、

それはいわばジャンプする前の「溜め」であって、

2017年から「よし!」ということで、ドーン!と出て来たというか、出してきたというか、

そういうわけだね(^ ^;)

まぁ、なんでもかんでも極端だね、キミは(笑)

 

 

 

さあそして、「Bolero」です。

私はドンキの記事で書いたように、コンテンポラリーの方に行くだろうなと思ったんですが

コンテンポラリーと言ったってものすごく広いですからね。

王道・名作と言われる作品から、最近の現代的な挑戦、さらにはまったく新しいものを作ったってコンテですからね。

だから全然わかりませんでした。

「Bolero」はないな、と思っていたくらいです(笑)

 

詳しい作品の考察は、過去記事に譲るとして。

 

初演されて、コンパルソリーから始まり、最後は氷に落ちてしまう演技だと聞き

公式サイトに発表された解説文を読んで、「スケートに取り憑かれた男の話」だと知り

私は「集大成的作品だな」と思いました。

 

(美しい手ですね。 長久保豊さん撮影)

 

こうして振り返ってみると、町田くんは音楽からインスピレーションを受け、それに物語を乗せるのが上手です。

しかも(自分が演者だからかもしれませんが)信念・意志を持った主人公を作り上げます。

私たちはその設定にも「なるほど」と思わされ

演技はさらに何倍もの説得力と美しさをもって、私たちの心を揺さぶる。

Boleroも、原作とはまったく関係ないストーリーを乗せて、独自の世界を作り上げました。

それでいて、ジョルジュ・ドンなどの名演技を思い出させるような、リスペクトと思えるような動きも各所に取り入れ

独自の世界観でありながら、たしかに「Bolero」であるのです。

 

こういったセンス・・・・・スワンレイクでも言いましたが、こういう作品を創り上げるセンスですね。

独自の色を持ち、主張を持ち、それによって観客を魅了する、そういった作品を創り上げるセンス。

私は、町田樹を天才だと思ったことはなく、彼は努力の人だと思っていましたが

常に演技や作品について考え、また読書やバレエの鑑賞など芸術の研究も深めたことで

天才と言ってもいいセンスを身につけたのではないかしら。

 

 

ラストシーン、太陽が昇ってくる所は圧巻ですが

この照明にどれだけこだわったかを、はからずもドキュメンタリー番組で見ることができました。

男が身を翻す所、最高ですよね。

あれ、一度も失敗しなかったんじゃないですか? 町田君が下に倒れ込むのが見えてしまったりなんてことは一度もなかった。

照明さん、本当にすばらしいです。スワンでも思ったけど。

 

あの男は死んだのか、落ちただけでまた這いあがって来たのか、なんていう論争(?)も巻き起こりましたね。

まっちーが、男がどうなったかは想像にお任せしますたいなことを最初言ってたくせに

テレビの本人解説の中で「死んだ」なんて言うから、「やっぱ死んだのかーい!」なんて突っ込んだりしました(笑)

 

 

(動画、いろいろとお借りしました。まとめて御礼申し上げますm(__)m )

 

 

圧巻の大作、Bolero。

ここまで創ってしまったら、次にいったい何を創るのだろう。

これ以上のものができるのか? これ以上訴えたいことがあるのか?

来年、いったいどこまで行くつもりなんだろう・・・。

と、彼の先がいよいよ想像できなくなった私でしたが、

・・・・その想像はする必要がなくなってしまいました。

 

2018年6月15日、町田樹は公式サイト上で、スケーター引退を発表しました。

 

 

7月13日、東京公演の前日に、町田くんは引退会見を開きました。

会見のインタビュー全文書き起こしが、こちらの記事の下部にあります。

http://kanze2.jugem.jp/?eid=1255

 

 

5月19日、PIW新横浜の様子を取材した、最初で最後のドキュメントが放送されました。

最初で最後ということで、永久保存版と言うべき番組でしたが

最後に、今後の作品の構想を聞かれてこう言ってました。

 

20181004_2487741.jpg

 

20181004_2487745.jpg

 

20181004_2487743.jpg

 

もうこの時には引退を決めていたのだなぁと思うと、

いくらでもある構想は、もう演じられないものだとわかって話しているのだと思うと・・・

 

・・・・まったく、ずるいんだから、相変わらず。

 

 

 

「スケートに取り憑かれた男」

もう誰もがわかっているでしょうが、それが町田樹でしたよね。

彼はここまで滑りきって、次のステージへ進みますが

きっとそこでもスケートに、芸術に、取り憑かれるのでしょう。

そしてやっぱり、表現したりアピールしたりしないといられない人のはずなので

私たちの前にいろいろ出して来てくれると思いますよ?(^ ^)

 

 

 

 

| 町田樹セルフコレオふりかえり | 23:47 | comments(0) | - | pookmark |
Swan Lake  舞台芸術を極める

JUGEMテーマ:町田樹

 

あと2つ書いたら終わりだ と思うと、筆もにぶるな〜・・・

・・・・なーんて言い訳してないで、ちゃんと書きましょうw

 

 

町田くんがこの年の Carnival on Ice の演目に選んだのが「白鳥の湖」

サブタイトルは「ジークフリートとその運命」

ドン・キホーテでバジルにスポットを当てた彼が

今度は白鳥の湖の王子にスポットを当て、その内面を描き出そうとしました。

 

この時、パンフレットに作品の説明が載ってしまっていたんですよね。

披露前に購入してページを開いた人は、演技を見る前にタイトルを知ってしまった。説明も書いてあった。

これまでになかったことなので、

「見たくなかった!」「なぜあらかじめ!?」などと戸惑ったファンも多かったようですが

まぁ、事前に読んでおいて欲しかったのかもしれませんね、珍しく。

 

 

さあ、町田くんの番になりました。

音楽が鳴り、真っ暗なリンクに一筋のスポットが当たるも、誰もいない。

でもそれくらいでは、町田作品を見て来た観客は驚きません。

「ハイそれで?」という感じw

誰も現れずに、いったんスポットライトが消えました(笑)

 

 

その後現れたマチダタツキは!!!

 

 

白タイツ!!!

 

もーーー、これに衝撃を受けた人の、なんと多かったことか。

私は今でも、この時のことを書いたクロミミさんのブログのイラストを思い出します(笑)

  

(ごめんねクロミミさん、勝手に使って。

クロミミさんのブログ記事はこちら ↓

https://ameblo.jp/kuromimi7/entry-12317924750.html )

 

さらによく見ると、靴まで白い! 白いブーツカバーではなくて白いスケート靴!!

 

 

衣装のインパクトで、現地さんは最初 平常心で見られなかったかもしれないけど、

この作品は最初から最後まで、クラシックバレエを踏襲した本当に美しい作品でした。

私は・・・こうしていろいろ書きながら振り返ってみると

この「Swan Lake」が一番好きかもしれない。

 

 

今回はストーリーもバレエに忠実で、

バレエで使われる言語であるサイン的動きなども取り入れていました。

バレエの「白鳥の湖」はオデットが主役、王子はそれに付随したような役どころです。

フィギュアスケートでも、男子がプログラムに使うことはよくありますが

その人間性まで表現したプログラムはあまりなかったのでは?

音楽に合わせて演技はしますが、どんなキャラクターかはいまいちはっきりしない。

ドンキのバジルや、カルメンのホセ、ロミジュリのロミオなんかは、どんなキャラクターか表現しやすいですけどね。

(ちなみに町田くんが現役時代に滑った時に表していたのは、王子じゃなくて「白鳥」でしたよね  ^ ^; )

町田くんはそんな、これまでぼんやりしていたジークフリート王子というキャラクターを、

彼なりの解釈で美しく強く立ち上げてみせたと思います。

 

 

町田くんは公式サイトの解説の中で、

「独り舞台の形式で物語を展開させるべく、振付にマイムや演劇的な身振りを取り入れています。」と言っていますね。

また、「これは『舞踊劇』である」とも書いています。 

ストーリーがしっかりあって、演技的な表現が必要とされる、演劇的要素が強い作品でした。

町田くん本人は、ジークフリートを演じていましたが

氷面をに見立て、そこにはいないオデットロットバルトの存在まで表して

白鳥の湖の世界を一人で創り上げてみせたんですよ。

すごい演技力というか、踊りの表現力というか。感心しました。

 

 

また舞台照明のように照明も贅沢に使用しました。

ロットバルトの強大な力を表現した真っ赤なライトは、圧巻でしたね。

 

こんな作品に、演劇好きな私がハマらないわけがない(笑)

 

 

また公式サイトでは、

ヌレエフ、ノイマイヤー、マッツ・エック、マシュー・ボーンという大ダンサー・大振付家の名前を挙げ

ジークフリートを中心としたという意味で、「彼らに連なる系譜」として

自らの今回の作品を位置づけています。

いや〜、志がでかいね!!!

それだけ誇りと自信を持った作品なのだと思います。

 

 

思うに、

一度とことんまで、大好きなバレエ作品を氷の上で作り上げるということを、してみたかったんじゃないのかな。

この年はクラシックバレエの年だったもの。

PIWのオープニング、CaOIのエンディングでの衣装と演技は「海賊」。

そしてこの クラシックバレエの2作品。

・・・私はこの年の作品群こそ、ミルズ先生に見てもらいたかったですね。できればナマで。

 

 

それにしても、この大作が1度きりというのは本当に惜しいと思います。

照明もすばらしかった。たった一回のためだけの照明。

そしてたった一度だけの演技。

どんな気持ちで臨んだのでしょうねぇ。

「Ave Maria」くらいの作品なら、心穏やかにのぞめるような気もするんですけど

これだけの大作を、たった一回でミスなく演じきらなくてはならない。

自分も、照明も、音響も、なにもかも。

すごい心臓だよなぁ・・・。

オリンピックに出るほどの人だから、この一回に賭ける、みたいな経験もしているから、できるのかなぁ。

(照明さんなんかすごい緊張感だったんじゃないかしらw 余計なお世話だけど)

 

 

しかし、この作品での、リンクや客席の劇場としての使い方、照明の使い方などが

次のボレロへの足掛かりにも、完成させられる自信にもなったのではないかと思います。

 

 

この年のバレエ作品群を見て

もうクラシックバレエの作品はやらないな、と私は思いました。

だってこれ以上何をやると言うんだろう。やりきったよね、クラシックは。

来年はきっと・・・・コンテンポラリーに行くな。

と、なんとなく思いました。(それが何かまではわからなかったけど)

 

 

それにしても、一度だけなのが本当に惜しい大作でした。

私は個人的に、第九に次ぐ傑作だと思っています。

 

 

早く手にしたい、ステキ表紙の「町田樹の世界」♪

 

 

| 町田樹セルフコレオふりかえり | 23:59 | comments(4) | - | pookmark |
ドン・キホーテ・ガラ  二度とない祝祭空間

JUGEMテーマ:町田樹

 

お待たせしました! バジル君です!!

 

ジャーン!!(アイスショーの世界4 表紙!!)

 

かっこよくて、明るくて、かわいいバジル君。

こんな町田樹を目にする日が来るなんて、と、幸せに浸った作品。

 

去年のことなので、まだ皆さん鮮明に覚えていると思いますから

あんまりグダグダ書かなくてもいいか(笑)

 

今回の衝撃は、これまでの「えっ!? なに?」と 目が点になり記憶がなくなるような類のものではなくって(ヒドイw)

次から次へ「ステキ」が繰り出される、ビックリ箱のような衝撃でした。

 

まず、PIWの白い幕が、まるで舞台の緞帳のように真っ赤に。

 

 

飛び出してきた町田君の美フリップ! ドヤポーズ!!

 

始まった第1部は、熊哲かと見まごうような、

バレエのヴァリエーションをフィギュアスケートにできるだけ忠実に落とし込んだ演技。

 

暗転後の第2部。タイトルは「夢みるバジル」(←!!

夢みるタツキは、本当に最高の笑顔でスパイラルを描いて行きました。

聖子の所で書いたように、あの笑顔、忘れられません。

 

(ユーラシアスポーツ裏表紙)

 

この踊りは本当は、バジルとキトリのアダージオ(二人で踊る)踊りですが

まるっきり彼のオリジナルな踊りとストーリーに置き換えてありました。

 

そして第2部が終わり暗転。

初演の時はさすがに「え、終わり?」みたいなザワザワもあったみたいですが

もう2公演目からは、第3部につながるとわかっている観客からの拍手が鳴りやまない。

そして再び幕が赤く染まり、飛び出してくるバジル君は・・・赤いベスト!!

なんと、衣装替えですよ! 演技の途中でそんなことする人いた?

(いや、演技の途中で幕に引っこむ人もいなかったw)

 

第3部は踊る踊る。ラストで疲れているだろうに、コマネズミのように踊りまくります。

(私はこういう、コマネズミみたいなまっちーの演技が大好きで、いつも惚れ惚れします。

「黒い瞳」の後半ステップなんか大好き!)

アップテンポな曲に乗って、町田くんが「あなたの前を駆け抜けます」

 

 

会場は興奮のるつぼ!

終わってポーズを決めた時の大歓声、スタオベ、すごかったですよね。

 

町田くんは会場に「祝祭空間」を創り上げ、

観客はそこに一緒に参加をしました。

本当に楽しく幸せなプログラムでした。

 

 

 

最近、むか〜し友人のブログに書いた自分のコメントを読んだんですよね。

そうしたら、第九について

『スケアメで、演じきれるかどうか不安だと訴えたまっちーに

ミルズ先生は「観客から力をもらうんだ」とアドバイスしたと聞きました』

と書いていたんです(私が)。

そう、言われてみればそんなエピソードがありました。

 

バジル君は(というか、今のまっちーは)

じゅうぶん観客から力をもらって演技をしていますよね。

私たちも彼に期待し、彼に精一杯の応援を送っている。

だからこそ、一体感が生まれ、感動も大きくなるのではないかしら。

ミルズ先生、こういうことよね?って思いました。

 

現役時代後半、かなり観客から距離を置いて孤高の境地で演じていた町田くん。

もちろん心から演技を届けてくれてはいましたが、今とは違ったと思う。

無論、あの時は戦っていたのですから仕方がないのですが

現在ショーという場で、自由に演技ができるようになって

こんなに観客を彼の世界に引きずり込んでくれ、私たちも彼を存分に盛り上げるという

幸せな祝祭空間を作り上げてくれている。

こんな演技は二度とみられないし、こんな空間も二度と体験できないでしょう。

 

 

長くなりましたが最後に。

公式サイトでの解説で、最後に書いていた「Carpe Diem  〜この日をとらえよ〜」

これが私、本当に好きな言葉になりまして。

個人的には Timshel を超えました(笑)

毎日、そう思って生きるように心がけています。(でも何もとらえられてないけど!w)

とても素晴らしいことばを教えてもらいました。

これからも毎日、大事に唱えながら生きていきたい。そういう言葉です。

 

町田くんには本当に、いろんなことを教えてもらったり、目を開かせてもらったりすることばかりです。

 

 

 

| 町田樹セルフコレオふりかえり | 23:51 | comments(6) | - | pookmark |
Ave Maria 「祈り」(まんまですがw)

JUGEMテーマ:町田樹

 

この作品、

JO直後の当ブログへのレポ、またツイッターの投稿などからは

正直、どんなプログラムかさっっぱりわかりませんでした(笑)

 

衣装は、衣装だけは

「あなたに逢いたくて」PIW公演の時の、オープニングで来ていた黒スケレース衣装!!

ということで

あの衣装がとってもかっこよかったので、それは喜んだんですけど

なにせ・・・・どんなプログラムなのかがわからず・・・・。

 

曰く

「音楽が鳴ってもなかなか出てこない!どこ?どこから出てくる!?」

「まさかの階段からの登場!」「シンクロナイズドスイミングか!?」

「めっちゃ拍手入ってる!!」(どよめきと笑い多数)

「ホルン?」「トランペット?」

「ジャンプ跳ばない」

「ロングトーンでリンクの真ん中をぶったぎるアラベスク!」「長い!」

「フェンスにぶつかるまでアラベスク!!」

「よくわからないけどすごかった!!」

「見たことない動きがいっぱいだった」「美しかった!」

「泣けた!」「笑いがおきていた!」

 

・・・ね、わからないでしょ?(笑)

 

 

テレビ放送が成されて、ようやく理解することができ

「これを現地で1回見ただけじゃ、そりゃあ説明できないわ!」と思ったものでした。

 

 

 

「ボレロ」まで見た後で思い返すと

この作品は「ボレロ」と同じ系譜のように、私は感じます。

簡単に言ってしまえば"モダンバレエ"ですね。

クラシックのように上へ上へと行くのとは違う、床(=氷)・重力を感じさせる動き。

だけどバレエとフィギュアスケートで一番違うのは、町田くんもよく言ってますが「滑る」ということ。

同じ静止ポーズのままで移動することができる。

この作品は、ジャンプがないかわりにスパイラル等 "滑って行く"動きが多い。

なんといっても圧巻は、リンク中央をまっすぐ横切って行くアラベスクです!

 

 

あれは・・・・お口あんぐりですよね、見ている方は。

他の誰があんなこと考えるでしょうか(笑)

 

総じて、「移動」というものが印象的なプログラムだと思います、他の作品と比べて。

(対してボレロは、同じモダン的作品ではあるけれど、滑っての移動はすごく少ないですけどね)

 

 

彼が公式サイトの解説で「祈りである」と何度も書いてもいますが

たしかに祈りをストレートに感じられる作品だと思います。

救済を求めたりすがったりする祈りではなくて、

希望とか、願いとか、憧れとか幸せとか。愛とか。そういう祈り。

 

 

私の、演技分析メモはこちらになります。

http://kanze2.jugem.jp/?eid=661

 

 

 

ところで、この日の夜の Carnival on Ice では、

最後の「あなたに逢いたくて」を演じたわけですが

その後のフィナーレで、ひまわりのTシャツを黒い上着の下からのぞかせて

またファンをざわつかせた町田くん。

最初は「いったい何着てるんだ?(笑)」みたいにざわついていた私たちでしたが

そのひまわりにさえ意味があることが判明。

バックに流されるマイケル・ジャクソンの曲から

ひまわりを想起し、中原淳一を想起し、それを着用することで「願い」を表した。

この「願い」も、「祈り」と等しいものだと思うんですけど

 

いやはや、どこまでも広く深い感性を持ち

意味のないことはしない町田樹であります。

 

 

町田くんの演技で、またその存在自体で、

私たちの心も祈り(幸せ)で満たされた、さいたまスーパーアリーナでした。

 

 

| 町田樹セルフコレオふりかえり | 23:29 | comments(2) | - | pookmark |
そこまで見せるか!  あなたに逢いたくて   

JUGEMテーマ:町田樹

(なんかタイトルが変な感じになったwww)

 

 

「継ぐ者」の直後は、来年も同じように滑ってくれるのか、どうなってしまうのかさえわからなかったけれど

PIWへのINが発表され、公式サイトには「New Work, Next Season」の文字があって

来年もまた何かやってくれるぞ♪と安心しました。

 

ところが2016年に発表されたのは・・・・

ある意味、衝撃的だった「継ぐ者」よりもさらに衝撃的な・・・!!!

 

 

現地の初日の様子を教えてくれたファン友さんの言葉を思い出します。

まっちーの番になり、暗転した中「チャンチャンチャチャ〜ン♪」と鳴りだした音楽。

「・・・( ̄◇ ̄;)エッ・・・・これは? ・・・・・(スタッフが)曲間違えた??」

と思ったほどの、予想外の選曲。

 

松田聖子「あなたに逢いたくて」 

 

 

おまけに衣装は、脚のラインもあらわな紫のパンツに、胸元が大きく開いたサテンのシャツ!金のネックレス!

振付も(まっちーにしては)エロい動きがいくつもあり、

やれ唇をなぞっただの、胸に手を入れただの、何かを吹き飛ばしただの

 

 

 

当時の衝撃度、皆さんからのレポの愕然ぶりを思い出すだけで、フフッと笑ってしまいます。

 

町田くん現役のラストシーズンから、ボーカル曲が解禁されました。

それについていろいろと思う所があったみたいで、

現役の時は「第九」で合唱曲を使ってみせましたが

「作品のBGMに言語が入ることの意味と必要性」というのを、彼はずっと熟考していたのだと思います。

そして出した一つの答えが、これ。

さすが、「人と同じことは絶対いや」と言うだけの変人(←こら)

ここまでこだわり研究する人、他にいませんよ。

みんなしれっと、楽しく気持ちよくボーカル曲を使っているのにねぇw

 

 

この作品への感想で、自分なりに赤裸々に書いた想いがこちらの記事。

http://kanze2.jugem.jp/?eid=480

自分で言うのもなんだけど、オチが最高www

 

 

この作品は、私が現地でPIWを見た、記念すべき初ナマまっちー(引退後)でした。

その後、ドンキもボレロも見たけど、やはり一番印象深いですね。

彼が出てくるまでのドキドキ、

出てきた時のかっこよさ、スタイルのよさ、動きのキレ、

特にこの作品で心をさらわれたのは、目の前を疾走していったイナバウアーですね。

あれは・・・忘れられないなぁ。

 

(雑誌の裏表紙になってうれしかったイナバウアー)

 

今台風が来ていますけど(笑)、台風並みに根こそぎ私のハートをさらっていきました。

ナマで見るというのはこういうことなのですね。

疾走感とか、演者から発せられる「気」とか、

まっちーはよく「風」と言いますけど

目に、心に、刻まれます。

時々"神演技回"というのがあって、トータルで心を揺さぶられるということもありますけど

こういう、ポイントポイントが忘れられないっていうのもありませんか?

私は、このイナバウアーと、翌年の「ドン・キホーテ」の第2部パートの笑顔が、

今もありありと浮かんでくるほど、網膜に焼き付いています(←)

 

 

この、初めてPIW新横浜に参加した日の夜、

初めての党大会が開かれました!\(^0^)/

すごい人数が集まって、私はしどろもどろでした(笑)

その時、何か話すように言われて非常に緊張したんですが

たしか「彼が攻めたことがうれしかった」と言ったと思います。

 

今思い返しても、攻めたプログラムだったなぁと思いますし

すごくさらけ出したプログラムだったとも思います。

「Je te veux」「継ぐ者」と、まるで物語の世界のような美しいプロの次に

こんなナマナマしい演技を見せられるだなんて、誰が想像したでしょうか。

でも・・・美しいんですよね。

変ないやらしさが無いのは、やはりテーマ(訴えたいもの)がしっかりしているせいと

エレメンツが緻密に構成されているからだと思います。

 

 

*********

 

さて、「あなたに逢いたくて」の動画を貼らせていただこうかと思い

Youtubeで探したのですが(このブログにはYoutubeしか貼りつけられません ^ ^;)

どうも・・・・・ない。

あっても何か加工してあるみたい。

これは、あれですか、聖子ちゃんのオリジナル曲を使っているから著作権に引っかかってブロックされたりするんですか?わからないけど。

もしそうだとしたら、無理に貼るのは町田ファンとしてどうかと思いますので

貼らずにおきますね。

 

 

 

 

| 町田樹セルフコレオふりかえり | 16:06 | comments(6) | - | pookmark |
継ぐ者  再臨したミューズと私たち

JUGEMテーマ:町田樹

 

町田樹は突然現役を引退し、ファンを極北のそのまた彼方に追いやった後

予想外に早く帰ってきました(笑)

 

皆さん、PIWでの復帰が発表されたの、いつか覚えてます?

引退発表したのが年末の全日本。

PIWに出演するという報道がなされたのが・・・2月19日でした。

2ヶ月と3週間・・・・・けっこう長いですかね?

だけど私は、大学院を卒業するくらいまでは公の場に出て来ないのではと思っていたので

すっごく早く帰ってきた気がしました。

 

 

そして、4月25日、PIW新横浜で披露されたのが、この作品「継ぐ者」

曲はシューベルトの即興曲(impromptu)第3番。

 

ま、いろいろと驚かされましたよね。

 

選手だったラストシーズンから、"本番まで情報ナシ"というスタイルではありましたが

この時は本当に何もわからなくて

(本当に出るのかどうかさえ不安だったw)

当日はネットに張り付いて情報を漁っていたワタクシでした。

 

そうしたら、現れたまっちーは

第九の時よりさらに長い髪、

胸元や袖口にフリルをあしらった、白とグリーンの衣装。

そして曲はシューベルトのピアノ曲。

 

・・・・・妖精か!!!

 

といった雰囲気でしたね(笑)

 

 

さらに発表された公式サイトのコンセプトでは、

発想をもとに「継ぐ者」というタイトルをつけたこと、

どこも切らずに1曲まるまる使ったこと、

6種類のジャンプを全て入れたことなどが語られていました。

どれも前代未聞。

特に、プログラムを曲目でなくタイトルをつけて作品名とするというのは、

この後に羽生くんもやり始めて、今や羽生くんの特徴みたいになってますけど

町田くんが最初ですからねっ!!(←なんの対抗心w)

 

 

ボレロまで見た私たちは、もうかなり慣れて麻痺していると思うんですけど、

当時の衝撃たるや・・・。

「こ、これは何?」「どう見てどう評価したらいいの?」と思いました。

大作で美しく高難度な作品だということはわかりましたけど

どこからどう手をつけていいかわからない、という状態でしたね、私は。

それで、なんとか分析しようと思って「継ぐ者アナトミア」と題していろいろ私なりに研究をしました。

それで解明できたとは思っていませんが、頭の中は整理ができた気がします。

 

 

また、「継ぐ者」の時に衝撃だったのはやはり、

お手紙やお花、スタンド花等の一切を辞退したことでしたね。

これは賛否両論あったみたいです。(私は「否」の意見は知りませんけど)

またふれあいタイムも、お心を回収するだけという異例の対応。

そんなことを言い渡されるとは知らず、PIWへの出演が決まった直後は、

自分のブログを読むと

スタンド花を贈る計画やら、プレゼントBOXがどれほどいっぱいになるかなど、

みんなで騒いでいた私たちでありました(笑)

 

応援の気持ちを伝えたいとは思ったものの

バナーも、上げ慣れていない人が多くて、迷ってる方が多かった。

そんな中でうっちゃんさんが「継ぐ者最高!」という急ごしらえのバナーを上げたという報告を下さり

その後だんだん、『私もバナーを作ろう』気運が高まって行った気がします。

 

PIWの周回では最初「スカイフィッシュたつき」と呼ばれるほどのスピードで

ろくにお心も回収せず周って退場していってしまいましたね(笑)

その後だんだんゆっくりにはなったものの

PIW東京の最終日の周回では、町田くんが涙ぐんだという情報が届いて

心臓が飛び出そうになったり(笑)

 

本当に、本当に、戸惑うことばかりの「継ぐ者」公演でした。

 

今思い出すと、彼のショープログラムの形にしても

観客として彼の作品をどう受け止めるかにしても

そしてファンとしてどのように応援するのかにしても

この公演が初体験で、手探りのスタートでした。

不思議な体験でしたね。

 

 

 

PIW新横浜初日、公演後の会見にも現れなかった町田くん。

記者向けにこのようなコメントを発表しました。

 

「まずはこの度、プリンスアイスワールド2015横浜公演の主催である、テレビ神奈川、株式会社プリンスホテル、より本公演への出演の機会を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。誠心誠意、私らしく自身の仕事を務めて参る所存でございます。
今回第三作目となる、新しいフィギュアスケート作品を自ら振付けし、本公演にて初公開致しました。作品のコンセプト等に関しましては、私のオフィシャルウェブサイト http://tatsuki-machida.com/index.html  にて情報を公開しておりますので、ご覧下さい。
ここに至るまで長い時間をかけ、心血を注いで制作した作品です。不思議な懐かしさと共に、静けさと力強さ、そして未来への光を感じるシューベルトの音楽と共に、ご堪能頂けましたら幸甚に存じます。
2015年4月25日 町田樹」

(毎日新聞 芳賀記者ツイートによる)

 

うふふ、今読むと、固いうえにも固いし、

内容もざっくりというか、

今はもっと自由に言葉にしているけど、この時はすごく言葉を選んでいる感じがしますね。

 

**********

 

今回は作品のことじゃなくて、私たちの思い出を語る、になってしまいました(^ ^;)

でもね、あの年のあの体験は本当に特殊だったと思うし

あの年から始まった彼と私たちとの関係が

今度出る本とか、作品の感想文やファンアート募集、なんていう企画につながっているわけで

要するに、町田くんと私たちはここからスタートして、4年間一緒に歩み成長してきたんですよね。(ジーン・・・)

そのスタートの年の思い出ということで、こんな振り返りにさせていただきました。

 

 

作品のことは過去にたくさん考察しているので、

興味があったら検索してお読みくださいませ。

(「継ぐ者アナトミア」 「極北の春祭り」 等で検索を♪)

 

 

 

では、まだ人を寄せ付けない感じもある、

PIW新横浜初日の「継ぐ者」を。

 

 

 

| 町田樹セルフコレオふりかえり | 23:06 | comments(17) | - | pookmark |
Je te veux   過ぎた恋の宝箱

JUGEMテーマ:町田樹

 

 

ロベール・ドアノー 「パリ、市庁舎前のキス」

 

(ギャラリー「ときの忘れもの」さんから画像お借りしました)

 

この写真からインスピレーションを得て作ったという「Je te veux」

 

「Je te veux」は日本語で「お前が欲しい」。

この写真で、この曲で、・・・そりゃもうバリバリ恋愛ものですね。

だけど、のちのバリバリ恋愛もの「あなたに逢いたくて」に比べたら

なんとこじゃれていてかわいらしい、綺麗なプログラムなんでしょうか。

 

町田くんは「カフェでお茶しながら見るようなお洒落なプログラムが一つ欲しかった」と言っていました。

言いたいことはわかるしその通りのプログラムだけど

カフェでお茶しながらどうやってフィギュア見るんだよ、とツッコんだ覚えがありますごめんなさいw

 

 

私はこのプログラムの印象は、オルゴールですね。

アンティークな蓋を開けると、サティの音楽とともに、

バレリーナがくるくる回る。

いや、バレリーナじゃなくて町田樹がくるくる・キラキラ回る。

そんな、小さな宝箱のような作品。

 

 

ところで、これはちょっと異質な「エキシビション・ナンバー」で

実は試合後のエキシビションで演じられたことは一度もありません。

この年のPIWでのみ演じられました。

この年、競技プログラムは幻想曲と第九でしたが、

試合に勝った時のエキシビションは、エデンの東セレブレーションを滑っていました。

まあ、トルソーなど小道具を使ったり、幕を使ったり、衣装も帽子まである凝ったものであったせいもあるのでしょうが

当時、エキシナンバーだと思っていた私は、

特にフランス杯の時などは、エキシで滑って欲しいなと思っていたものでした。

今になって思うと・・・これはエキシナンバーではなくて、ショー向けに作った作品だったんですね。

エキシビションで滑るつもりは無かったのかもしれない。

翌年以降PIWで滑った作品群と同じで、「Je te veux」はショーでのみ演じられました。

そう思うと、翌年につながる作品だったのかもしれません。

 

そしてこの年のPIWが

普通に触れ合ってくれた最後のPIWでしたね。

神対応が評判になったりしました。

銀メダルを獲った世界選手権の後で、僅差の金メダル羽生くんと「ゆづまちブーム」を巻き起こし(巻き起こしてないか?w)

ふれあいタイムでも仲良しの様子が見られたのがこの年でした。

「俺のファンの方だぞ」という名言も、羽生くんに向けて発せられたもの(笑)

みんな、これから始まるこのシーズンでの二人の戦いを楽しみにしていたんだけど

羽生くんは衝突事故を起こしてしまい、町田くんは世界選手権辞退してしまい、

再び二人が戦う姿は、見られませんでした・・・。

 

 

(2014PIW新横浜での演技。

 東京の動画もあるけど、私は新横浜の方が好き。)

 

 

さて、Je te veux に話を戻して。

私はこのプログラムもとーっても好きで、よく見返すのですが

本当に緻密に作られたプログラムだと思います。

いわば練習曲のような。

前作「白夜行」や、それ以前のエキシプログラムは、

少々音とズレてもなんとかなるような作品がほとんどでした。

しかしこのプログラムは、1音1音に振りが施されているような緻密なもので、ミスは許されない。

しかもいちいち、ポーズやステップの踏み方や手の動きなどがキマっている。

要は流していいような部分がない。

 

たとえばピアノにはバイエルやツェルニーのような練習曲があります。

バレエにもヴァリエーションがあります。

決められた曲や踊りを、決められたように行う練習曲。

私は友人と、「Je te veux は練習曲として、みんなが練習したらいいと思うんだよね。

ていうか、そういう”練習曲”みたいなプログラム体系があったらいいよね」

みたいな話をしました。

これを滑りこなせたら、「魅せ方」が格段に上がると思ったのです。

当時、これを一番練習して滑って欲しいなと思ったのは・・・・羽生くんでした(笑)

 

 

作品のことは過去に語りつくしていますので(笑)

ぜひこちらをお読みください。

バレエ好きの私がいかにウキャウキャ喜んでいたかが伝わって来ますw

http://kanze.jugem.jp/?eid=2256

 

 

 

一度もエキシで滑らなかった Je te veux を、一度だけ滑ったのが

現役引退時のMOIでの演技のアンコール時でした。

「もう少しだけ滑らせて下さい」と言って、

「ジュ・トゥ・ヴ」と美しい発音の甘い声で言って

ラストの部分だけを滑りました。

 

滑り終わってスカーフを顔に押し当てたあとの表情が、私は大好きです。

 

 

 

 

・・・・ところで、冒頭で言ったくるくるまっちーオルゴール、

誰か作ってくれませんかね(笑)

言い値で買います!

 

 

 

| 町田樹セルフコレオふりかえり | 16:34 | comments(8) | - | pookmark |
白夜行  内なる覚醒

JUGEMテーマ:町田樹

 

 

「白夜行」は町田くんが初めて自分で振付をした作品である。

 

初めて振り付けた作品がこれって! 

おかしいよね、テーマにしても完成度にしても(笑)

普通、たとえば好きな曲があって自分らしく踊ってみたい、とか思って振り付けるでしょ、一番最初は。

だけど彼の最初の作品はこれ。

小説「白夜行」の主人公 亮司を表した作品。

テーマ「邪悪なれど純粋無垢な自己犠牲」

 

・・・そんな作品をいきなり創るヤツはいないw きっと後にも先にも。

 

 

 

2013年7月、大阪日日新聞に掲載されたインタビューで

白夜行のことを語っている。

 

「主人公・桐原亮司の心情を存分に表すには自分自身で振り付けるしかないと直感した。」
「自分のフィーリングとイメージを言語化して伝えることによって生まれるズレを避けたかった」と自作を決心。振り付けだけではなく、音響、照明、衣装のデザインまで一つのパッケージとしてつくり上げた。「衣装のブルーの部分は原作全体のイメージ、左手首の赤の部分は血を表現した。左だけにしたのは右側にはまだ良心が残っていることを意味している。そうすることで、悪と良心のはざまの葛藤を表したかった」

「演技の最後は氷に横たわって終わる。つまり、死を表現しているが、観客には絶望の中にも光を感じてもらいたい。」

 

さらに

 

「パフォーマーとしての自分と、総合監督としての自分が同居しないと成り立たない。そういうところにほかとは違う難しさがある」
「『白夜行』に関してはむしろ、パフォーマーとしての自分よりもアートの部分、その芸術性を褒めてもらえるほうがうれしいですね」

 

(全文は過去記事をご参照ください → http://kanze.jugem.jp/?eid=1805 )

 

 

こうして見ると、

音響、照明、衣装までこだわっているところ、

演出家とパフォーマーの両方をこなそうとしているところ、

芸術性を追究しようとしているところなど

現在とほとんど変わらない。

 

昔ファン友さんと「白夜行が彼のターニングポイントだったよね」といったような話をした。

たしかに、町田樹そのものを表したという「エデンの東」も、宇宙まで飛翔しようとした「火の鳥」も、

彼をオリンピアンにした傑作プログラムであった。

しかし、今の Artist である町田樹の原点となったのは

白夜行を振り付け、演じ、評価を得たことではなかっただろうか。

白夜行がなかったら、

これを創っていなかったら(いやこの年に作っていなくてもいずれは作ったと思うが)

町田樹はこういうパフォーマーにはなっていなかったのではないかとさえ思う。

 

 

 

 

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| 町田樹セルフコレオふりかえり | 23:43 | comments(7) | - | pookmark |
挫折しないように宣言をw

JUGEMテーマ:町田樹

 

まずは広島カープさん、優勝おめでとうございます!(そこw)

ソフトバンクがもうすぐ西武に逆転し、

逆転しなくてもクライマックスシリーズで勝ち上がりますので

日本シリーズはよろしくお願い致します!

 

 

さて、他にもいろんな時事ネタはあるのですが・・・

ジュニアGPS等、試合もあるのですが・・・

もうこれから来週まではそんなことは放っておいて

悔いのないよう、このブログを町田樹にささげたいと思います(笑)

 

というのも、

ファンアートもどうせ作れないし、最後の公演に向けて何ができるかなと思った時

そうだ、彼のセルフコレオ作品を、1日1作品ずつ振り返ろう、と

昨日思いついたのです。

で、前日10/5は心が乱れるかもしれないから、10/4までに終わらせようと

日数を数えたら・・・・。

なんと、すぐ今日から始めないと間に合わないじゃないですか!!!

え、もうホントにそこまで来ているじゃないの、最終公演!!

 

・・・・と、急に気づいてしまいまして。

引退が目の前に来てしまった気分でして(;;)

・・・なぜ時間というのは経ってしまうのでしょうか。

 

 

 

そんなわけで振り返りをしようとは思うのですが

最近年のせいか(笑)、寝不足だからとか疲れてるからとか忙しいからとか

言い訳ばっかりして自分を甘やかしておりまして

この企画も、そんな風に怠けて計画倒れになるかもしれない。それはイカン!!

ということで、ここに宣言しておこうと思うわけです(笑)

 

町田コレオ作品、1日1作品振り返り企画、本日から始めます!

お楽しみに。

まず今夜は「白夜行」から! 

 

 

 

| 町田樹セルフコレオふりかえり | 19:43 | comments(2) | - | pookmark |

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