今日は娘No.3と一緒に、「ボヘミアン・ラプソディ」を見て来た。
Queen はリアルタイムで見て来たバンド。
とはいえ、初期の頃(みんな髪が長かった頃)のことはそんなに知らない。
私にとって一番強烈だったのは、やはり「ボヘミアン・ラプソディ」を初めて聴いた時のこと。
当時私はたぶん・・・中学生かな?
洋楽が流行り出して、日本でもベスト10などが毎週流されていたと思う。
土曜か日曜か、昼間家に居て自室でラジオをつけながら、片付けか何かしていたんだけれど
Queen の「ボヘミアン・ラプソディ」という曲が紹介されて、流れ始めて
盛り上がり始めるところ・・・・"スカラムーシュ"や"ガリレオ"等のwordが出てくる頃には
私は動けなくなり、ラジオを凝視して固まってしまった。
目の前にあるのはただのラジオで、別に Queen が見えるわけじゃないんだけど
驚きのあまりそれを見つめて呆然と立ちすくんでしまった。
そのことだけは鮮明に覚えている。
あんな音楽を聴いたのは初めてだった。
ただし、その後 深夜のMTVなども見るようになったのだが
(その頃にはフレディは短髪で、上半身裸とか、胸丸出しとかで歌っていた)
どうしてもビジュアルが受け入れられず(笑)好きにはなれなかった。
まあ、自分は田舎者でロックなどとは縁がない家であったし、
年齢も中高生くらいだったし、
あの過激なおじさんを受け入れるのは少々ハードルが高かったんだよな(笑)
私が本当にQueenを好きになり、よく聴くようになるのは、ハタチすぎてからである。
その後、ダンナと知り合って、音楽を一緒に聴いたりするうちに
彼が70〜80年代のロックが好きだったこともあって、いろんなことも教えてもらって、さらに好きになった。
フレディって真の天才だなーと思って、今に至る。
映画は、本当によくできていたと思う。
なにより、ロジャー・テイラーとブライアン・メイが生き写し!!! 驚き!!
フレディは、まぁあまりそっくりではないが、短髪になってからは似ていたし
大分センチメンタルに作ってある私生活のシーンは、
俳優さんの大きな目が哀しみをたたえ、より孤独を感じさせたように思う。
ちょっと・・・病気が発覚するタイミングは「そこ?」と思ったりもしたが
まぁ多少のフィクションもあるのでしょう。
天才の孤独。
Artist はあそこまで苦しんでもなお、表現することをやめられない。
その孤独がまた作品を輝かせたりするから、難儀なものである。
彼が早逝したことは本当に惜しい。
「世界○大 早死にして惜しい人」の一人であると思う。
だけどじゃあ、あと10年生きていたら、20年生きていたら良かったのかと聞かれると
それはわからない。
もう伝説になってしまったからな。
伝説になるべくして生まれた singer だったのだろう、としか。
ちなみにNo.3も、とても感動していた。
・・・私のように、生きていた彼をリアルタイムで見て来て(いろんなゴシップも耳にしてきた)
曲も暗唱できるほど知っている私と違って
有名な曲は知っていても Queen やフレディのことをほとんど知らずに、この映画を見る若者は
どんなイメージを抱くんだろう。
私とはまったく違った感想と、Queenへのイメージを、抱くのかもしれない。
(ちなみに、ラストにドンストが流れるが
娘は「まっちー思い出しちゃった」と言っていた。
私は町田ファンであるが、あの流れではさすがにQueenしか思い出さない。町田くんは思い浮かばない。
・・・そういうところなんだよな)
今日は単身赴任先でダンナもこの映画を見ると言っていた。
感想を話しあうのが楽しみ。